いつの間にか私は颯輝先輩に抱き締められてる状態だった。
「憂依、ありがと、話してくれて。」
「先輩が先に話してくれたからですよ。」
こんなことを話したのは先輩が初めてだった。蓮音にも話してない。でも、なんか自分の中で区切りがついた気がする。
「有難うございます。先輩。」
小さな声で口にしたのに彼には聞こえていたみたい。
「いーえ。俺の話も聞いてもらったしね。雨とか雪の日はまだ怖いんだ。大切な人が同じことにならないか。だから今日もどうしても憂依を送りたかったんだ。」
「そうなんですね。お茶入れてきますね。ちょっと待っててください。」
落ち着いてきたのでお茶を取りに行くとお母さんは夕食の用意をしていた。
「あら、どうしたの?」
少し泣いてしまったから涙のあとがあったのだろう。お母さんは心配して聞いてきた。
「んん、あのこと話したから泣いちゃったの。」
「そう。話せる人出来たのね。はい、もう少しで夕飯できるから。」
お茶を入れてくれてまた夕食の用意に戻ったお母さん。
2階の自室に戻ると先輩は机の上の写真を見ていた。
「その片方が海玖ですよ。小学校に入学した時の写真です。」
「可愛い、2人とも。あっ、お母さん心配して無かった?泣いたあとみて。」
「寧ろ安心してました。あの事故のこと話せる人が出来たんだねって。今まで話したことなかったから。」
お茶をしながら色々な話をしていると1階からお母さんの呼ぶ声が聞こえた。
「憂依ー、ご飯よ。」
「はーい。行きましょ?颯輝先輩。」
「りょー。」
先輩と1階に降りるとお母さんが
「お家の方に連絡しなくても大丈夫?」
と心配そうに聞いてきた。
「大丈夫です。今家にいないんで。」
「そう?ならいいんだけど。良かったら泊まっていってもいいからね。」
「有難うございます。」
「お母さん、彼、栖鳳の2年生の栗梨 颯輝先輩。」
「栗梨 颯輝です。よろしくお願いします。」
いつものあの子供っぽい笑顔で自己紹介をする彼。
「颯輝くんね。よろしく。さぁ、食べましょう。」
3人で食事をするのは久しぶり。なんか嬉しい。お母さんもいつもより楽しそうで、先輩を連れてきて良かったと思う。
お母さんが楽しそうだと私も楽しいから。
「憂依、ありがと、話してくれて。」
「先輩が先に話してくれたからですよ。」
こんなことを話したのは先輩が初めてだった。蓮音にも話してない。でも、なんか自分の中で区切りがついた気がする。
「有難うございます。先輩。」
小さな声で口にしたのに彼には聞こえていたみたい。
「いーえ。俺の話も聞いてもらったしね。雨とか雪の日はまだ怖いんだ。大切な人が同じことにならないか。だから今日もどうしても憂依を送りたかったんだ。」
「そうなんですね。お茶入れてきますね。ちょっと待っててください。」
落ち着いてきたのでお茶を取りに行くとお母さんは夕食の用意をしていた。
「あら、どうしたの?」
少し泣いてしまったから涙のあとがあったのだろう。お母さんは心配して聞いてきた。
「んん、あのこと話したから泣いちゃったの。」
「そう。話せる人出来たのね。はい、もう少しで夕飯できるから。」
お茶を入れてくれてまた夕食の用意に戻ったお母さん。
2階の自室に戻ると先輩は机の上の写真を見ていた。
「その片方が海玖ですよ。小学校に入学した時の写真です。」
「可愛い、2人とも。あっ、お母さん心配して無かった?泣いたあとみて。」
「寧ろ安心してました。あの事故のこと話せる人が出来たんだねって。今まで話したことなかったから。」
お茶をしながら色々な話をしていると1階からお母さんの呼ぶ声が聞こえた。
「憂依ー、ご飯よ。」
「はーい。行きましょ?颯輝先輩。」
「りょー。」
先輩と1階に降りるとお母さんが
「お家の方に連絡しなくても大丈夫?」
と心配そうに聞いてきた。
「大丈夫です。今家にいないんで。」
「そう?ならいいんだけど。良かったら泊まっていってもいいからね。」
「有難うございます。」
「お母さん、彼、栖鳳の2年生の栗梨 颯輝先輩。」
「栗梨 颯輝です。よろしくお願いします。」
いつものあの子供っぽい笑顔で自己紹介をする彼。
「颯輝くんね。よろしく。さぁ、食べましょう。」
3人で食事をするのは久しぶり。なんか嬉しい。お母さんもいつもより楽しそうで、先輩を連れてきて良かったと思う。
お母さんが楽しそうだと私も楽しいから。