男が出ていったあと、みんなは呆然としていた。
目の前で人が殺されたというのがショックすぎたんだ。
「は、早くここから出よう!!警察に…」
誰かがそう言ったとき、何か音がした。
ガシャンッ
ガシャンッ
「え!?なに!?!?」
「シャッター!?」
「なんでシャッターなんて…!?」
窓の外側はシャッターが塞いでいた。
「まさか…」
私は急いで一番近くにある外に通じる出口を見た。
「塞がれてる…!?」
「そんな…出られないの…?」
さっきの男…早く殺せば早く出られるって…こういうことだったの…?
「奈緒子…怖いよ…」
「…大丈夫、すぐに助けが来るよ。殺し合いなんて馬鹿げてる。」