アリスゲーム


「志穂…ごめん志穂…置いていったりしなければ…強引にでも連れて行っていれば…」

なんで連れていかなかったんだろう…
なんであんなひどいこと言っちゃったんだろう…
なんでもっと優しくしてあげなかったんだろう…

後悔ばかりが残る。
なんで志穂が死ななければいけないのか。


「志穂…ごめん志穂…」
「…琥珀、もう泣くな…」
「でも、俺…謝れなかった…ごめんって、言いたかったのに…」

ああ、
私も謝れなかった。
琥珀のこと、少しでも協力してあげたかったのに。
たくさん話を聞いて、上手くいくように色々してあげて、うまくいったら一緒に喜んで…そう、してあげたかったのに…

「う、しほ…しほぉ…」

涙が止まらない

私なんかとずっと一緒にいてくれた幼馴染みはこれからも一緒だと思っていた。
たまには喧嘩して、でも結局はいつもどおりにまた笑って話して。
そうやっておばあちゃんになっても仲良くやっていくんだろうなって思ってた。

なのに、死んじゃったらもう話せないじゃん。
一緒に笑ったり、喧嘩したり、買い物行ったり、恋バナしたり、太るって言いながら甘い物食べたり…何もできないじゃん。

志穂がいないと私…一人ぼっちだよ…