「武器、こんだけあったよ」
アリスちゃんが重そうに置いたケースにはなんとか私たちの人数分はありそうな武器が入っていた。
「あ、ありがとう…。その、平気だった、の?」
かなりしどろもどろになりながら私はアリスちゃんに聞いた。
「…正直言うと、すごく吐きそうだったよ。でも、誰かが取りに行かなきゃいけないでしょ?
みんなこの学校にいる期間は私より長いし、悲しさは私よりもずっとずっと多いと思う。だったら、私が行くべきだもの」
アリスちゃんの言葉を聞いて、少し気味が悪いと思ってしまった自分がすごく嫌になった。
みんなも同じようで、気まずそうな顔をしている。
「さ、武器をとって早く隠れよう!
私はどれにしよう…?」


