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「何、この音?」
ホールの方から音がする。
ガンッガンッ
「だ、誰かが暴れてる…とかじゃ、ないよね?」
「そんな…冗談やめてよ…」
ゆっくりとホールに近づく。
ホールの中を覗くと…
「くそっこんだけ殴ってなんで壊れねえんだよ!!」
「まったく壊れる気配しねえよ…」
男の子達が鉈や斧でシャッターを壊そうとしていた。
「…壊れない…ん、だね」
雛が絶望しきった顔で呟いた。
「…でも、みんなでやったら壊れるかもしれんしなぁ。やってみる価値はあると思うで。」
眞音がそう言いながら男の子達の方に歩いていった。
「僕もやる!!」
続いて、琥珀と馬渕くんも武器を持ってシャッターに近づいていった。
「…何もしないよりはいいかもね」
私と志穂と雛も、武器を取ってシャッターを壊し始めた。


