「なんでこんなことになっちゃったの…?」
「志穂…」
志穂は泣きながら座り込んだ。
「先生たちまで死んだなんて…
僕達、本当に大丈夫なんだよね…生きてここから出られるよね…?」
「ショックなのは分かる。でも、その不安が命取りになるかもしれないぞ。気をしっかり持て。」
「……うん…」
馬渕くんはすごいな…こんな状況でも冷静で、琥珀や周りを気遣ってる。
「…ダメや、シャッター開けられるようなもん探したけど何を試してもダメやった。」
眞音は職員室から少し疲れたようすで出てきた。あの職員室に入るなんて、かなり勇敢というか、バカというか…度胸がある。
「…とりあえず、ホールに戻ろう。ここにはあんまり、いたくない。」


