男嫌いな女王様とクールな臣下

「ご心配ありがとうございます。何とかなりそうですから、ご心配なく」

多分、この男の知らない可愛い彼女の寝顔のこと、話してやろうと思ったけど。
余計なことで、波風立てても仕方ないと思って、聞き流した。

朱音は続ける。

「さて、このB.C. square TOKYOプロジェクトですが、今年中に敷地内に、55階建の高層マンションに着手しようと思っています。
もちろん、プロジェクトの一環として、住居部分も女性の為に十分考えられたものとなっています」

「今週は、もう会えないって言われてたのに、ラッキーだったな」

「お嬢様とですか、いつの間に?」

影山がいつの間にか揺り寄って来て、話を聞きたくてうずうずしていた。

「この間の寝込んだ時ですよ」

「ほおお、なんとなんと。あの時ですか。
やぱり病気の時こそ、人が恋しくなるものですな」

朱音が続ける。