準備が整って、朱音の肩書がアナウンスされ、彼女が壇上に呼ばれた。
「初めまして。私がB.C. square TOKYOプロジェクトの生みの親、B.C. Building Inc社長の堀田朱音です。ビルのオープニングからはや、3カ月。オープンした店舗や会社、団体を全力で動かそうと皆さんで努力されていると思います」
よく通るハスキーな声だった。
壇上で見上げる彼女は、ベッドの中で震えていたあの時の彼女とまるで違う。
前野は、見れば見るほど戸惑ってしまう。
『お願い。どうしたらいいのか教えて。男の人が、恐くてたまらないの』
こんなこと言われて、魂の抜かれない男なんているだろうか?
心臓が止まるほど驚いて、頭がとろけそうになった。
それ以来、君以外のことなんて、どうでもよくなってしまった。
ほっそりとして折れそうな腕。
それが、今は、マイクを持つ細い腕は、何千人も従えるリーダーの腕そのものに見える。
何かにおびえて、何度も相手の顔を確かめずにいられなかった瞳。
今は、大勢の人を前にしても、絶対に揺るがない。自信たっぷりでいる。
「俺って、どんな人を好きになったんだ?」
「並みの男じゃ、支えきれない。自信がなきゃ降りろ」
後ろから、刺すような声がした。
答えが返ってくるとは思わなかったから、前野はぎょっとした。
「初めまして。私がB.C. square TOKYOプロジェクトの生みの親、B.C. Building Inc社長の堀田朱音です。ビルのオープニングからはや、3カ月。オープンした店舗や会社、団体を全力で動かそうと皆さんで努力されていると思います」
よく通るハスキーな声だった。
壇上で見上げる彼女は、ベッドの中で震えていたあの時の彼女とまるで違う。
前野は、見れば見るほど戸惑ってしまう。
『お願い。どうしたらいいのか教えて。男の人が、恐くてたまらないの』
こんなこと言われて、魂の抜かれない男なんているだろうか?
心臓が止まるほど驚いて、頭がとろけそうになった。
それ以来、君以外のことなんて、どうでもよくなってしまった。
ほっそりとして折れそうな腕。
それが、今は、マイクを持つ細い腕は、何千人も従えるリーダーの腕そのものに見える。
何かにおびえて、何度も相手の顔を確かめずにいられなかった瞳。
今は、大勢の人を前にしても、絶対に揺るがない。自信たっぷりでいる。
「俺って、どんな人を好きになったんだ?」
「並みの男じゃ、支えきれない。自信がなきゃ降りろ」
後ろから、刺すような声がした。
答えが返ってくるとは思わなかったから、前野はぎょっとした。


