男嫌いな女王様とクールな臣下

どんなふうにキスしたんだろう?

想像しながら彼の唇にキスをする。

彼女は、どんなふうに受け入れたの?

うっとりしてた?
情熱的だった?

どんな顔してあなたの事見てたの?


顔を赤らめて、熱のこもった目でこの人を見つめてた?

欲望がわいてきた。彼のキスが欲しいと思って、朱音はさらに強く、前野さんに抱きついた。



「君?」

彼の唇をキスで塞いだ。

「だめ。どこにも行かないって約束して」

この人は、やっぱり春妃のような女の子が好きなんだろうか?

春妃のようにしたいけど、それは無理だ。


触れるようなキスを繰り返し、熱っぽい目で相手を見つめる。

『そんな風にしないでくれ、決まって言う。君に見つめられると身が持たない』

どんなに頑なな心でも、こんなふうに相手にあわせてキスを続けていくと、頑なな心も溶けていく。

「お願い。そばにいて。一人にしないで」
懇願するように、キスでねだる。

だんだんキスに応じて、彼の固い唇が柔らかく開いていく。

強い力で肩をつかまれた。
体が引き離されていく。

「どういうつもり?何を考えてるの?」
冷ややかな声。

苛立ってるのは、我慢してるから?
それとも、本当に怒ってるの?
うっかり手を出さないように、固くこぶしを握り締めている。