男嫌いな女王様とクールな臣下

いつもよりまして、どうでもいいような案件に思えたが、影山は気を引き締めた。

女の井戸端会議みたいではないかと、バカにしてはいけない。

朱音お嬢様の伴侶となられる人物は、この堀田土地開発を、朱音お嬢様と一緒にまとめていく人物なのだ。

「どんな男なの?」
誰も興味を引かないので、常務の渡辺が質問してきた。

「朝、業務連絡と一緒に送った通り……」

「おい、業務連絡で何か送るから、見ねえんだよ」
影山の話の途中で、経理担当の坂田専務がかみついた。

「すみません」
影山が頭を下げる。

「それで?どう思うの」

もう一人の副社長の内田が会話を先に促す。
内田専務は、岩淵と違って人当たりが優しく、頭から怒鳴ったりしない。