「本日の重役会議に、堀田社長は欠席されます」 定例の会議が始まる前に、影山が、会議に出席した面々に告げた。 すでに会議室では、堀田土地開発の重役が席についている。 朱音を面接に来ていた男に頼み、影山は急いで自分の古巣である堀田土地開発へ向かった。 エレベーターホールまで、年甲斐もなく急いだので、少々息が上がっている。 「欠席?珍しいな。具合でも悪いのか?」 最初に尋ねてきたのは、副社長の岩淵だ。 岩淵は、堀田土地開発の副社長。 体も大きくて、重役の中でも一番存在感がある。