男嫌いな女王様とクールな臣下

「さて、どうするかなあ」

「どうするの?会社の重役も、顧問弁護士も太刀打ちできなかったのに」
朱音は、すっかり彼に甘えて頼り切っている。

「だから、あのくそ野郎なんだって。ギリギリのところついてきやがって。やり方がえげつないんだよ。あんな奴まともに相手しても、こっちには勝ち目はない」

「久俊さん?」

「ダメ。そんな顔しても教えない。
君を誰かに渡すなんて、そんな事になったら、俺は死んだほうがましだよ。
そのくらい君のことが大切だってわかってる?」

朱音は、彼の首に腕を巻き付け、返事をするかわりに自分からキスをした。

「ちょっと、待てって。とってもそそられるシュチュエーションだけど、俺、今君と始めたら、ここから出られなくなるだろう?」

「久俊さん……本当に何とかなるの?」

「ああ、何とかするのは簡単だよ。方法もいろいろある。その中で、一番効果がある方法取らなきゃ。ああ、でも、その前に。君に聞いておかなきゃいけないことがある」

前野がかしこまって朱音に向き合った。

「あのげす野郎と俺だったら、どっちを選ぶ?」


「久俊さん?何てこと聞くの!」


「ごめん、そんな怖い顔しないでくれ。聞くまでもないよな?分かった。俺の理性が残ってるうちに、顧問弁護士に会いに行こう」

「その前に、ちょっと寄るところがある。すぐに戻ってくるからここで待ってて」