男嫌いな女王様とクールな臣下

エレベーターでホテルの宴会部のフロアまで行く。

通りすがりの宴会部の従業員に、衣装のフィッティングルームを尋ねる。

「ご予約は?」

入り口で尋ねられた。

「ここで、友人が衣装合わせをしてるって聞いて」

「はい。おひと方、お客様がいらっしゃいますけど。
着替えて出て来られるまで、そちらの鏡の前でお待ちになりますか?」

「はい。そうさせてください」

ずらっと並んだ、ウェディングドレス。

朱音は、ずらっと飾られた白いドレスの方へ歩いて行った。

ドレスなんて今まで興味なんてなかったのに、思うように着れないと思うと、それが余計に貴重なものに思えてくる。

「すみません、少し見せてもらっていいですか?」

「はい、どうぞ。よろしかったらお手に取ってご覧ください」