男嫌いな女王様とクールな臣下

「榎田の方から、詳しい話をは聞いていると思います。
まず、皆さんがどう考えてるのか、教えて下さい」

「重役会での決定は、全員一致で社長の判断に委ねるというものでした」

副社長の岩渕が、はっきりとした声で言った。

「そう。わかりました。岩渕、ありがとう」

「社長……」
影山が心配そうに言う。

「それでは、私の意見を申し上げます。
私、堀田土地開発社長、堀田朱音は、大平銀行の提案を受け入れ、社長の職を辞すことにします。
大平銀行が推薦する後任の社長の就任を認めるものとします」

「社長……」

「明日、公に発表することにします。申し訳ないけれど、今日1日は自由にさせて欲しい」