「それがなんだていうんだ。朱音が会社に犠牲になることないだろう?」
資料をテーブルに叩き付けて言う。
朱音が、それを拾い集めて榎田に渡す。
「榎田、もう一度、他にできることはないか考えてみて。
それから、今すぐ重役会議を開きます。全員集めて」
榎田は、朱音の前でうなだれた。
「ごめん。俺が付いていながら、君の力になれない」
「いいのよ。こういうことも、考えてる。
社長になった時、好きなように選べる訳じゃないって、覚悟してるわ」
「朱音?まさか」
「ええ、会社は命より大切。祖父と約束したの」
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