男嫌いな女王様とクールな臣下

「そんな条件、飲めるわけないじゃないですか?」

「じゃあ、融資は中止だ。ツインタワーは延期無期限の延期だ」

「そんな、契約は、ちゃんと結んでるはず」

「だったら、契約書の付帯事項読んでみろよ。
借主側に重大な過失によって損害が出た場合は、解約できることになっている」

「断ったら?」

「「B.C. square TOKYO」はあのまま。ツインタワーには永遠にならない」

「なに言ってるんですか。さっきも言った通り、あのマンションを建てることは公にしてしまってるの。いまさら……」

「そうだね。中止はできない」

「もしかして、このタイミングで言うなんて」

「別に仕組んだ訳じゃないよ。偶然さ。でもいいタイミングだ。マスコミが発表しちゃったら、今さら中止できないよね。それとも、他の銀行に頼む?」

「祖父の代から付き合いのある大平さん以外で、急に貸してくれる当てなんかありません」


「そうだね。そうすると、君のできることは2つしかない。ツインタワーを諦めるか。一生僕のものになるか。今日入れて3日だけ待ってやる」

「そんな……」

「正直言って、君の会社なんてどうでもいいんだ。
早く君を手に入れたいな。三日も待てないから、結論が出たらすぐに来てくれ。なんなら今すぐにでもいいけど?」

「即答なんかできません。社に持ちかえって協議します」

「ああ、いくらでも話し合え。でも、長くて3日だ」