翌日、朱音は、大平銀行側との話し合いの席についた。
場所は、「B.C. square TOKYO」のビル内でと指定された。
朱音は、55Fの会員制ラウンジに席を設けた。
現れたのは、前と同じく、会長と息子の雅也の二人だった。
会長は、ニコニコしながらやって来た。
いい景色だね、とビルからの眺めをほめちぎり、テナントの収益率を見ておめでとうとお祝いの言葉を言う。
「なかなかたいした手腕だね。このビルのコンセプトは、世間でも話題になっとるし。
うちの銀行の支店でも、女性の支店長を立ててる。うちの銀行では、女性でも実力次第で支店長になれると、学生相手の就職活動の宣伝に使わせてもらってるよ。
おかげさまで、就職活動にも影響が出てね。女子大生に急に人気が出て来たと、嬉しいおまけまでついてきたよ」


