男嫌いな女王様とクールな臣下


個人的に無理なことを言ってくるかもしれない。

でも、予想より傷が浅かったから、問題ないだろう。

朱音はそう判断した。
榎田もそう言ってたし。

「なに?」

「心配しすぎだね。うちは、財閥系でも、潤沢な資金もある訳じゃないから、1つ1つの取引が、重要になってくるの。マンションを一つ建てたら、必ず利益を上げなければならない」

「大丈夫だよ、どこにも、心配する要素なんてないじゃないか」

「ん……」

気休めでも、そう言ってもらえるとありがたい。

「それより、朱音、マジでしばらく会えないのか?」

「こうして、短い時間でも、何とかして時間をつくるわ」