男嫌いな女王様とクールな臣下

「いいよ、今すぐに答えを出さなくても。その事は後でゆっくり考えよう」

「ええ……」

温かい手で、ギュッと手を握ってくれている。
その気持ちに応えたい。

「まだ、何か心配ごとでもあるの?」


話題を変えよう。

朱音は、彼の心配そうな顔に答えるように、軽くキスをした。


「明日、銀行と話し合いがあるの。思ったより、損害額が低くすんだから、納得してもらえると思う」何にも心配いらないって、自分言い聞かせる。


後は、優しく愛してもらえばいいだけ。


「銀行?君んとこのメインバンクって、大平銀行だっけ?」

「ええ、そうよ」

「何か、不安なことでもあるの?」

「銀行が、何か言って来るとは思えないけど……」