男嫌いな女王様とクールな臣下

もう、夜も遅くなった頃、久俊さんがホテルの部屋のドアをノックした。

「遅くなっちゃったね」

「どういうこと?トラブル抱えて走り回ってる私より、あなたの方が忙しいだなんて」

「ちょっと野暮用でね。そんなことより、お腹は空いていない?」

「ええ、食事は済ませたわ。影山がさっきまでくっ付いてたから、そういうことは、キッチリしてるの」

「あなたは?」

「俺も済ませた」

「そう……」
朱音は、シンポジウムで彼に抱きしめられた続きがして欲しくて、彼の首に腕を回した。