元々鳳莉の私物を調べたり見てたりしたら、間違えるのも無理はないかも。

ここで全部繋がった。



なるほど。さすが探偵。短時間でここまで分かるとは。

これで、蝶羽が攫われた理由は分かった。

けど、それより重要なのは……

「蝶羽!!蝶羽は今どこにいんだよ?!」

「落ち着きなさい、阿弓。今、白鳥家に連絡して、スマホのGPSで探してるから」

鳥馬兄上がスマホとPCを交互に操作する。



亜希乃が言いにくそうに手を挙げた。

「あ、あのー、蝶羽のスマホ、カフェのテーブルに置かれてて、今あたしが持ってるんだけど……」

「「「えええっ?!」」」

亜希乃の手には、蝶羽のスマホが握られてた。

待受画面が飛翔さんの写真だし、ストラップが私と亜希乃とお揃いにしてるやつだ。確実に蝶羽のものだ。

「な、なんか、もみ合ったりしてる時に、蝶羽のポケットから落ちちゃったみたいで……言うの遅くなってごめんなさい」

亜希乃は悪くないんだけど、これで蝶羽の居場所を探すのが大変になってしまいそうだ。

「……こりゃー、探すの難しいぞー……」

警察官である颯馬兄さんに言われると、ますますそれが現実味をおびる。


蝶羽ぁ〜……