そして放課後、決戦の時。






「鳳莉ちゃん、何かあった時すぐ逃げられるように、通路側座って」

『分かりました』

「汝、闇に飲まれし悪魔(サタン)との契約を口にする時は、その牙で裂くが如く響かせよ」

『は?』

「椎馬兄者、日本語喋れよ!鳳莉、ちゃんとインカムの小型マイクに届くように、はっきり喋ってだって!」

『分かった』

「ごめん蝶羽ちゃん、髪の毛でカメラ隠れちゃう」

「あ、すみません。結んどきますね」

「鳳莉ちゃ〜ん、俺らに任せときゃ大丈夫だってぇ。気ィ抜いていいよ、カモフラージュにもなるし、後で俺が奢るから、なんか注文して?」

『ありがとうございます』

「インカム見えるから、髪の毛気をつけてね」

『はい』

「亜希乃ちゃん、鳳莉ちゃん見すぎだ。それじゃ逆に怪しすぎるぞ」

「あ、ごめんなさーい」

「お待たせしましたー、ご注文どうぞー!……鳳莉ちゃん、犯人の飲み物には睡眠薬入れとくから、大丈夫だよ」

「はい、助かります……」