怪盗ダイアモンド2



ぎゅっ


「え?」

不安だらけでもんもんとしてる私に気付いた音遠くんが、染子さんに見えないように手を握ってくれた。

相変わらず血が通ってるのか疑うレベルで冷たいけど、なんだか落ち着く。

「大丈夫。多分彼女はまだ僕らがグルだって事に気付いてない。いざとなったら僕が盗るよ。それにまだ怪盗ダイアモンドが白鳥 蝶羽って女の子だってバレた訳じゃないし。ね?」

「そう……だね。うん。ありがとう、落ち着いた」

音遠くんの言葉は魔法の呪文みたい。

不思議と心臓が落ち着いて、冷や汗もピタリと止まった。

「それで、宝石の在処だけど」

気を取り直した音遠くんがキリッとする。

珍しい表情。

こんな状況でナンだけど、結構かっこいい。

「壁にも天井にもテーブルにも床にもない……となると、あの人が持ってるって事になる」

「え、でも染子さんはそんなにアクセ持ってないみたいだけど……」

砂漠の猫(デザートキャット)はビー玉より一回り大きいくらいの宝石。

染子さんが身につけてるのは小ぶりなものばかりだ。

「アクセサリーとしてじゃない。自分の中に取り込むように身につけてるんだよ」

「自分の、中?」

どういう事?

「……ふふ、ご名答」