関わらないようにしようと決めたのに。
翌日、マギーにたたき起こされると。
「ギルバート様がエルネスタ様に会いたいと仰っておられたので、30分後、庭園でと約束をしておきました」
という、口に含んだ紅茶を吹き出すほどの衝撃をうけた。
は。
今なんと。
「………なんで?」
「王様から、誘いは用事が重ならない限り受けろとお達しがきたので」
うわぁ、また誤算だ。
お父様がそこまでするとは思わ………なくもないわ。
「なのでさっさと着替えてくださいね」
私の髪をクシでとかし、ハーフアップにしつつ笑顔で言ってくれるマギー。
私は今日ばかりはマギーが…というかお父様が憎いわ。