「で、これからの君の生活だけど」
唐突に話が切り替わった。
いや、藤邦さんが意図的に話題を変えたのだ。
「切碕がいつ襲ってくるか分からないし、私達も此処にしばらく居座るね」
「は?」
「大丈夫。食費は出すし、なっちゃん達にはちゃんと許可取るから」
片目を瞑って親指をグッと俺の方に向けてきたけど、何でそうなるか分からない。
ああ、そうだ。
さっき風間さんが彼女に一般常識は通じないと言っていた。
藤邦の令嬢として大切に育てられた彼女には一般常識というものは無意味なのかもしれない。
「……ちゃんと許可取ってくださいね。なず姉──姉は怒ると厄介なので」
俺はイマイチ全てのことに納得できないまま、父さんとなず姉の許可を取ることを仰いだ。



