「まあ、その実験のお陰で俺は生まれたんだけどね」
「それって……」
「俺は人体実験で作られた個体だよ。俺の場合は殺人鬼じゃなくて、風魔一族のDNAだったみたいだけどね」
風魔といえば、昔日本にいたとされる忍のことだ。
でも、伊賀や甲賀と違って時代の波に乗れずに山賊や盗賊になったと言われている。
そんな風魔から作られた風間さんはやはり切碕のように犯罪者を殺す役割を担っているのだろうか?
彼を見る限り穏やかそうな優しい男の人というイメージなのに、性格は──。
「……その目、止めてくれる?」
ふと、風間さんが俺を睨み付けてきた。
「え?」
「君は無意識だろうけど、俺のことを犯罪者を見るような目で見てたよ」
「………っ!?」
風間さんの言葉で理解した。
俺は無意識にそんな目で見ていたのか?



