断罪アリス



昨日のことを思い出して、身体が震えた。



「……奴のことは記憶に組み込まれないのか?」



ふと、ポツリと藤邦さんが何かを呟く。



記憶?



俺とあの男は何か関係があるのだろうか?




「あの、藤邦さ──」



「ちょっと待ってください!アリスは今取り込んでます!」



すると、ドアの向こうから男の人の悲鳴に似た声が聞こえた。



「うるさい!あたしはあの女に用事があるんだ、アンタは引っ込んでろ」



ん?



この声は──。



「あー、もう来たんだ。早いね」



目の前にいる藤邦さんは既に来訪者が誰なのか分かっているようだ。



まあ、俺も分かっているが。