断罪アリス

≪アリスside≫



「天河……?」




なっちゃんが彼を呼ぶ。




彼の目はさっきまで開いていたのに、今はもう閉じてしまっている。





もう分かっている。





彼の目は二度と開かない。




本当に眠っているようにしか思えないほど穏やかな顔だ。




それなのに、彼はもう起きることはない。





話すこともない。





笑うことも悲しむことも怒ることもない。





私を「アリスさん」と呼ぶこともない。





そう、彼は死んでしまった。




私達の笑顔を守るために──。