「──殺していれば見つかる気がするんだ、彼を産み出した母親が……」
何を言っているんだ、こいつは……。
ジャック・ザ・リッパーなんてもう数百年も前の人物だ。
ジャック・ザ・リッパーが生きている訳がないし、ましては母親なんて生きている訳がない。
それなのに、何でこいつは──。
「──なんてね。そんなわけがないでしょ」
「は?」
「母親なんて見つかるわけ無いじゃないか。僕はね、見せしめで女の人を殺してるんだよ」
「見せしめ?」
「僕を好きになってくれなかったアリスちゃんへのね……」
切碕が左手に力を込めると、手に乗っていた彼女の子宮がただの肉片へと変わって床に落ちた。



