「止めろ、切碕……っ!」
俺は奴がやろうとしていることに気付き駆け出すが、間に合わない。
「女に生まれたから僕に殺されるんだよ」
枝を切るように彼女の首を切り落としながら切碕は冷たい声で言った。
血が吹き出し、頭を無くした体が力なく壁に磔に凭れかかる。
そんな体の腹部を切りつけた切碕は中から何かを引きずり出した。
そして、引きずり出したそれを乗せた血まみれの手を俺に見せてくる。
引きずり出したそれは女の人しか持たない臓器、子宮だった。
「僕達の中に流れるジャック・ザ・リッパーは数百年経った今でも正体が分かっていない。ということは誰が彼を産み出したのかも分からない」
「それがその人が殺されることと何の関係があるんだ?」
怒りで声が震える。
目の前のショッキングな光景に吐き気を催しそうなのに、それよりも怒りの方が強い。
切碕は「ククク……」と笑うと、猟奇的なことをした後とは思えないほど穏やかな顔をした。



