「助けないよねー、天河君。君も僕達の仲間なんだから」
切碕の言葉に、俺は肯定も否定もしない。
ただ言えるのは俺はこの人を助けられないということだ。
「さーてと、どうやって殺そうかな」
切碕は近くにいる仲間に目線を向けた。
すると、胡蝶と安倍明晴が女の人に近付いた。
「来ないで……っ!」
彼女は切碕の手から逃れると駆け出すが、何かに躓いて転んだ。
躓いた所には大蛇がいて、彼女の足に絡み付いた。
いや、大蛇だけじゃない。
蜘蛛やムカデ、蛾が彼女の周りに群がっていた。
彼女の悲鳴を聞き、切碕は楽しそうに笑いながら俺を見た。
「ククク……、胡蝶は蟲使いなんだよ。毒虫や蛇、それらを操れるんだ」
まるで、仲間の力を仲間になった俺に教えてくれているようにも思える。
でも、それは不愉快この上ない。



