俺は今から自分がしようとしていることが怖い。
いくら、≪僕≫が力になってくれるとはいえ、怖かった。
何で俺がしないといけないんだ?って何度も思った。
でも、俺がやらないといけない。
やるのは俺じゃないといけないんだ。
そう自分に言い聞かせていた。
本当は俺だって、まだ──。
ふと、体がふわりと優しく包み込まれた。
母さんが俺を抱き締めてくれている。
「暖かいよ、天河……。貴方はちゃんと生きてる……」
母さんの言葉が震えている。
今はまだ暖かい。
だけど、俺がしようとしていることが達成されれば、俺は──。
そう気付いたときには感情が押さえきれなかった。



