いい加減休まないと、いくら体が丈夫そうなアリスさんでも体調を崩してしまいそうだ。
「アリスさん、それさっきも言ってましたよね?」
「………………」
「ほら、疲れてるから頭が働かないんですよ。少し休んで──」
「うっさい!放っておいて!」
まさかの逆ギレされた。
人が心配して言ってるのに、この人は……。
もう堪忍袋の緒が切れた。
俺はアリスさんに近付くとパソコンを取り上げ、データを保存すると強制的に電源を落とした。
「ちょっと何す──っうわ!?」
そして、パソコンをテーブルに置くと抗議してくるアリスさんを肩に担いだ。
本当はお姫様抱っこにしようとしたけど、この人なら絶対暴れる。
なら、荷物のように肩に担いだ方が楽だ。
「下ろして、コトリ君!てか、私を荷物みたいに運ぶな!」
案の定彼女は足をばたつかせ、俺の背中をバシバシと叩いてくる。
「暴れるとパンツ見えますよ。あと、落とされたくないなら大人しくしてください」
俺は暴れるアリスさんの抗議を無視して、2階に上がる階段を登った。
「ふぐぐ……、抜けない……!」
2階に着いても未だに暴れるアリスさんを自室に着くなり、ベッドに放り投げた。



