切碕は肩を撃たれたせいで、風間さんに向けている拳銃を地面に落とす。
それをすかさず一飛さんが拾い、切碕に向けた。
「ククク……、はははははは!守る?なら、僕は奪ってあげるよ!君達が守ろうとしているもの全てを奪ってあげる!」
切碕は空を仰ぐように上を向き、そう叫んだ。
と思えば、赤い目がぐりんと動いて俺を捉えた。
その目に、全身に悪寒が走る。
俺は反射的に後ろに一歩下がった。
「でも、今は退くとするよ。楽しみは後に取っておこう」
切碕は楽しそうに目を細めると、仲間達と共に去っていった。
切碕一派がいなくなると、気を張りつめていたせいかどっと疲れが出てきた。
「潮!しっかりしろ!」
ふと、父さんの母さんを呼ぶ声がした。



