ふと、アリスさんはそのノートを真ん中から破いた。
「ア、アリスさん!?」
突然のアリスさんの行動に驚いたが、更に俺は驚くことになる。
「な、何で……っ」
ついさっき彼女が破いたはずの黒いノートは破れる前の姿に戻っていたから。
何で今、アリスさんが確かにノートを破った。
それなのに──。
「……このノートから微かに血の臭いがする。それに、このノートに書かれた殺害方法は奴のやり方に間違いない」
「それって……」
アリスさんの言葉に、理事長は全てを理解したらしい。
でも、俺には分からない。
「このノートを書いたのは切碕だ。そして、そのノートには奴が精通する呪術がかけられている」
彼女の言葉で全てを理解した。
このノートが切碕が書いたもので、奴が精通する何らかの呪術がかけられていると。



