断罪アリス



切碕は何も言わずに、アリスさんを見ている。





そんな切碕にアリスさんは近付くと、有無言わさない威圧感のある目で奴を見上げた。





「お父さんは殺されるというのに無抵抗だった。……多分、殺されるって分かってたんだと思う」




智さんは自分が殺されることを知っていた?




だったら、誰が智さんを……。





「お父さんが殺されるのを受け入れて、自ら殺しに来た人を招き入れるのは家族同然と思っている奴だけ」




アリスさんは奥歯を噛み締めると、風間さんの胸ぐらを掴み上げた。




そして──。




「朱鷺にお父さんを殺させたな……?」




そう震えた声で言った。




風間さんが智さんを殺した?




その信じがたい言葉に俺は動揺せずにはいられない。