「うぅ……」
頭を抱えて唸ったかと思うと、彼はゆっくりと顔を上げた。
「アリス……さん……?」
顔を上げた彼はいつものコトリ君の雰囲気に戻っていた。
でも、ハッとしたように目を見開く。
「コトリ君、良かった。戻って──」
「来るな!」
コトリ君に近付こうとしたら、鋭い声がそれを拒んだ。
「お願いですから来ないでください……。俺は貴女の首を……」
コトリ君の震えた声が、目が私を拒んでいる。
多分、コトリ君の中から自分が首を絞めていた所を見ていたのだろう。
だから、こんなに動揺しているんだと思う。
私が途中で止まったことで、コトリ君はまた頭を抱えて踞った。



