「誰……?」
問いかけると、コトリ君は口角を持ち上げて笑った。
そして、次の瞬間私の体は彼が寝ていたベッドへと押し倒される。
目の前のコトリ君はコトリ君であって、コトリ君じゃない。
「初めまして、僕は天河の中にいたもう一人の天河だよ」
にっこりと笑う顔はやっぱりコトリ君のものだけど、何処か違っている。
彼の中にいるもう一人の彼。
つまり、殺人鬼として目覚めるはずだった彼の人格。
じゃあ、コトリ君は?
「彼じゃないのね?」
「アイツは僕だよ。今は中にいるアイツも僕。僕達はどっちも小鳥遊天河だよ」
……なるほどね。



