「コトリ君!」
アリスさんも駆け寄って来ようとするが、莉瑚に俺を刺したナイフを向けられて足を止めた。
「アンタも邪魔なんだよねぇ……。アンタがいると天河はあたしのモノにならないんだよねぇ……」
血に濡れたナイフをちらつかせながら、莉瑚は目を細めた。
そんな莉瑚をアリスさんは嘲笑う。
「殺れるものなら殺りなよ。……返り討ちにしてやるから」
「あー、ホントにウザいなぁ……!」
莉瑚は奥歯をぎりりと噛むと、アリスさんに襲い掛かる。
「アリスさん……ッ!」
腹部の痛みに耐えながら、アリスさんを呼ぶ。
頼む、避けてくれ……。
アリスさん──。



