切碕は何処からともなく現れ、奴等に近付いていく。
「手を出したら駄目だよ。……これから面白いことになるんだから」
奴の意味深の言葉に仲間達も意味が分からないのか、頭を捻る。
「遊びすぎよ、切碕」
ふと、聞こえた声。
その声は母さんのもので、ゆったりとした足取りで切碕の隣に立つ。
遊ぶ?
母さんまで此処に来て、何が起きるのだろう?
「おもちゃは壊れるまで遊ばないと何の面白味もない。壊れてからが面白いんだから」
子供のような無邪気な言葉に、嫌悪感を抱いた。
おもちゃが誰を示してるのかは想像がつく。
俺は唇を噛むと、莉瑚を見た。



