「天河!」
後ろを追いかけてきた翔平と和泉が俺の隣に立った。
と同時に莉瑚の肩が揺れて、アリスさんに向けられていた視線が俺に向けられた。
全身に寒気が走った。
俺を見た莉瑚の顔は狂気……いや、狂喜に満ちていて、人とは思えない程だった。
「天河だぁ……、逢えたぁ……」
フラフラと莉瑚は俺に向けられた近付いてくる。
でも、ピタリと足を止めた。
そして、次の瞬間──、
「キャアアアアァァア!」
足元に踞っていた女の人の背中を刺し、その返り血が隣に座り込んでいた女の人に飛び悲鳴が口を裂いた。
が、その悲鳴がうるさいと言うように莉瑚はその女の人の喉までも切り裂いた。
「うるさいなぁ……。だから、嫌なんだよねぇ……」
莉瑚はつまらなそうにため息を吐いた。
何で……。



