何だ、変わったことがあるとまずいのか?
「和泉、何か気にかかることでも──」
ふと、俺の言葉を遮るようにテーブルに置いていたスマホが鳴った。
ディスプレイにはアリスさんの名前と電話のマークが表示されている。
俺はスマホを取り、その電話に出た。
「はい、もしもし」
『あっ、コトリ君。今、ショッピングモールにいるよね?何処にいる?』
「和泉と翔平と一緒にカフェのテラス席にいますけど……」
通話するアリスさんの声は緊迫した様子で、早口だ。
そんな彼女の他にも隣から『マズイ、このままだと……』『才暉、前!』と羽取さんと一飛さんの声がして、クラクションの音もする。
「何かあったんですか?」
ただ事ではない緊迫した雰囲気に息を飲む。
『それが──』
「キャアアアアァァアッッッッ!」
何か言おうとしたアリスさんの声に、甲高い悲鳴が重なった。



