そんなことを考えながらアイスコーヒーに口をつけた。




「いやーん、天河ったら俺を仲間外れにするなんてい・け・ず・ね♪」




と突然、翔平の顔がドアップで俺の顔の脇に現れる。




それに驚いた俺は飲んでいたアイスコーヒーを吹き出した。




「汚な!」




和泉は反射的に持ってきていた資料を退ける。




俺は和泉に謝ると、ドアップの翔平の顔をビンタした。





「急に現れるな、馬鹿。てか、何で此処にいるんだよ?そして、おネエ言葉は止めろ。キモい」




「キャー、天河がいじめるー!あ、ちなみに尾行してましたー!イエーイ!」




「……コイツ、まじでシメて良いかな?てか、アリスさんに言ってやっぱり監禁して貰おうかな」




スマホを出してアリスさんの連絡先を探そうとすると、「冗談だって、冗談!」と翔平は俺にビンタされた頬を擦りながら椅子に座った。




「で、何の話してたんだ?」




「莉瑚のことだよ」



「あー、休学の件か。何か色んな噂たってるぞ」




翔平は持っていた某有名なコーヒー店の夏の期間限定のドリンクの蓋を外し、スプーンで上に乗っている生クリームを食べた。