「私が見た感じでは広瀬君は見た目は馬鹿で変人だけど、頭は悪くない。それに、長所も短所とも取れるその馬鹿なプラス思考は固くなりすぎた奴等の頭を解すのにはちょうど良い」
アリスさんの何気に酷い言い方に、翔平は「意外とドS!イイ!」等と馬鹿なことを言っている。
「……アリスさん、本当にこいつに任せて大丈夫ですか?」
「……多分、大丈夫。まあ、周に任せれば、どんなに馬鹿な奴でも何とかなるから」
一瞬間があった。
それに、多分がついた。
そして、さりげなく自分ではなく、警察や法曹界を牛耳る寿永さんに責任転嫁した。
何か色んな意味で心配になってきた。
心配で胃が痛くなってきた俺をよそに、心配の種である馬鹿は「よっしゃー!頑張るぞー」とプラス思考だ。
無意識にため息が漏れた。



