「……じゃあ、何で朱鷺は私を裏切ったの?」 彼に聞いても分かるはずがないのに、私はつい聞いてしまう。 でも、何となくは分かっていた。 私の傍にいたから自由じゃなかった。 だから、自由になるために私を裏切った。 そうとしか考えられない。 「言っていたじゃないですか、自由に生きるって」 子供を嗜めるような優しい口調に、つい頬が緩む。 これじゃあ、どっちが年上なんだか……。