「アリス様にナイフを向けるなど何様のつもりだ、莉瑚」
低い殺気のこもった声を発し、莉瑚の腕を切り落としたのは柳だった。
莉瑚は腕を切り落とされ、痛みに絶叫してその場に膝をつく。
「痛い……っ!死んじゃう……っ!」
「なら、死ねば?君に殺された人達はもっと痛く苦しんで、死んでいったんだよ」
俺とアリスさんを守るように立った玖下さんが感情を一切排除したような冷たい表情で莉瑚を見下ろす。
「あたしは……っ、天河が愛してくれると思って……っ!」
「≪天河が愛してくれると思って……≫ねぇ……。笑わせるね、君」
痛みに耐えながら訴える莉瑚を柳と共に近づいて来た風間さんが嘲笑ったかと思うと、徐に莉瑚の前にしゃがんだ。
「……人殺しを嫌う奴が愛されたい為が為に人を殺す奴を愛すると思うか?」
風間さんの言葉に莉瑚は目を見開き、俺を見た。



