「何で……殺してんだよ……?その子達が何かしたのか?」
「天河に近付いた罰だよ。天河の隣にいて良い女は私だけ。天河を好きになるのも天河が愛するのも私だけよ」
「……ッ!?」
……何を言っているんだ、こいつは。
俺には目の前にいる狂喜の笑みを浮かべる女が大切だった幼なじみと思えなかった。
それに、知らなかった。
莉瑚が俺を好きだったことを──。
「……まったく胸糞悪いにも程があるよ、朽月莉瑚」
呆然と立ち尽くす俺の隣にアリスさんが立った。
アリスさんは怒りを露にして、莉瑚を睨み付けている。
「アリスさん……」
震える声で彼女を呼べば、アリスさんは苦笑いを浮かべる。
「だから言ったでしょ。彼女を追うことは君にとって酷なことだよって」
アリスさんは全てお見通しだったのか。



