最初は軽蔑していた。 だが、どんなに生き方が違っていても同じ人間だった。 悲しみや辛さを感じ、優しい温もりを持った人間だった。 そんな彼女と共に過ごすうちに、自然と惹かれていった。 これからの人生で彼女がいないことが考えられなくなっていた。 彼女が誰よりも大事だった。 誰よりも大事で、誰よりも守りたい愛しい女。 それが切碕潮だった──。 ≪星司side end≫