「何す──」
「死ぬ気か、この馬鹿!」
俺は切碕潮に思い切り怒鳴った。
いきなり怒鳴られた切碕潮は驚いたような顔をして、目をパチパチ瞬きしていた。
「あんな所に立って、落ちたら死ぬぞ!?」
「死ねるなら死んでしまいたいよ、私は……」
切碕潮は小さな声でそう言った。
死ねるなら死んでしまいたいよ……だと?
世の中には生きたいのに生きれない奴がいるのに、こいつは何を言っている?
「アンタ、ふざけ──」
「……死ねば、人を殺さなくて済む」
俺は切碕潮の言葉に、頬に伝うモノに息を飲んだ。
「私は何で人を殺さないといけない……?それが私が生まれた理由だから?」
切碕潮の頬には静かに涙が伝っていた。



