「あっははは、それは傑作ね!あたしの時はそんな事言われなかったわよ」
俺は仕事を終え、同期の真鍋江莉子を居酒屋を呼ぶと切碕潮とのことを話した。
でも、真鍋はヒィヒィと腹を抱えて爆笑した。
「……笑いすぎだ」
俺は真鍋を一睨みするとビールを一口飲み、つまみのたこわさを摘まんだ。
「ごめんごめん。まさか、元ヤンのキャリア組のアンタが女に振り回されるとはね」
「元ヤン言うな」
元ヤンなのは今の俺にとって黒歴史でしかない。
真鍋は「ごめんごめん」と適当に謝ってビールをぐいっと煽るとグラスを置いて、テーブルに頬杖をつく。
「でもさぁ……、あの人達って可哀想だよね……。人を殺すためだけに生まれてくるなんて……」
確かに切碕潮達は人を殺すためだけに生まれてきたのかもしれない。
「でも、生まれなくてはならない世の中にしたのは俺達警察だ。俺達がもっと法で裁けるように動いていれば……」
グラスを持つ手に無意識に力が入った。



